日本の社会的養護

社会的養護としての特別養子縁組

「社会的養護」とは、実の親が何らかの事情で子どもを育てられないときに、親以外の者が公的な責任で、子どもを守り育てていく制度のことです。
社会的養護には「施設養護」と「家庭的養護」があり、特別養子縁組も「家庭的養護」のひとつとなります。
つまり、家庭的な養育を必要とする子どもたちのための社会的な制度として「特別養子縁組制度」があるのです。

施設養護 ・児童養護施設
・乳児院
・母子生活支援施設
・児童自立支援施設  など
家庭的養護 ・養育里親
・親族里親
・専門里親
・養子縁組希望里親→養子縁組
・ファミリーホーム   など

日本は「施設養護」に偏重→家庭的養護推進へ

日本で社会的養護を必要としている子どもたちの数は、国や行政が把握しているだけで も、約4万6千人いると言われています(2015年3月現在)。そのうち、児童養護施設に入所中の子どもたちは33,579人、乳児院に入所中の子どもた ちは3,872人にのぼる一方、里親に委託されている子どもたちは4,636人に留まっています。その比率は施設:里親=9:1となっており、いわば、 「施設養護」偏重の社会的養護の形になっています。ちなみに、養子縁組里親に委託されている子どもたちは227人です。

他方、諸外国を見てみると、社会的養護が必要な子どもたちの40%以上が里親委託されており、このような現状から、国としても、家庭的養護を推進しようとしていて、里親委託率を2019年までに22%までに引き上げる目標を掲げています。

なぜ「里親委託」が望ましいの?

厚生労働省としては、里親委託の効果として、以下の4点を挙げています。
① 特定の大人との愛着関係の下で養育され、安心感の中で自己肯定感をはぐくみ、基本的信頼感を獲得できる。
② 適切な家庭生活を体験する中で、家族のありようを学び、将来、家庭生活を築く上でのモデルにできる。
③ 家庭生活の中で人との適切な関係の取り方を学んだり、地域社会の中で社会性を養うとともに、豊かな生活経験を通じて生活技術を獲得できる。
④ 里親は、委託解除後も関係を持ち、いわば実家的な役割を持つことができる。

厚労省HPより引用

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